相続で発生する生命保険金請求 - 知っておきたい!相続の時にできる生命保険金請求

相続で発生する生命保険金請求

親族が亡くなったときによく悩むのが「相続」に関する問題ですが、生命保険金の請求もまた、忘れたくないポイントですね。
これは非常事態に備えて入っておく保険で、条件によっては1000万円以上のお金が下りる場合もあります。
相続手続きする遺産とあわせて、残された遺族の貴重な生活資金となりますから、コレの請求も合わせて知っておきたいんですね。

コレの流れを簡単にご紹介しましょう。
まずはごくごく基本的なポイントですが、故人が本当に生命保険に入っていたかをチェックしてください。
当たり前のことのようで、遺族には意外と分からないこともあるポイントです。
本人がもういませんので、確かめるのが意外と難しいんですね。

本当に生命保険に入っている場合、その証書や証券が残されている場合が多いです。
これはあとで保険金を請求するときにも必要になる書類ですから、コレが残っていないか、少し探してみてください。
それが出てきて、保険者に故人の名前が書かれていれば、その方は生命保険に入っていた可能性が高いです。
つまり、その方の死亡によって保険金が下りる可能性があるんですね。

もしそうだとわかったら、保険金の請求をするといいです。
ちなみに、自ら請求をしない場合、保険金は一切下りないのが基本です。
生命保険会社の方で被保険者の生死をチェックしているわけではなく、死亡によって保険金の支給が必要になったら、その遺族が自ら請求するのが基本なんですね。

請求先は、故人が入っていた生命保険会社にしてください。
連絡先や会社名は、出てきた保険の証書等に書かれています。
問い合わせ用のフリーダイヤルがある場合が多いので、まずはそちらにかけ、問い合わせてみるといいでしょう。

実際の請求手続きは、これらの問い合わせにより、被保険者が死亡したことを伝え、保険金を請求する意思があることを伝えると、開始してもらえます。
手続きはこれら問い合わせのときに口頭で簡単に行われるものと合わせ、書面による手続きも必要です。
これらをすべてこなし、会社の方でも支給条件に合致すると判断されれば、生命保険金がおります。
このような流れになっているんですね。

この生命保険金請求で、知っておきたい注意点もご紹介しておきましょう。
この保険金ですが、故人の財産だったものを相続したわけではないため、相続人と分割する必要はない財産なのですが、取得したときは税金がかかります。
取得後の税金の計算や納税も、この請求の流れとして確認しておくといいですよ。
そしてこの税金ですが、その保険と受取人の条件によって3種類に分かれます。
請求に応じてお金が支給された後、税金の種類を間違えないように気を付けてください。

まずこれが相続税になるのは、故人が自らのお金で保険料を払い、自身に保険をかけ、自身以外の誰かを保険金の受取人に指定した場合。
たとえば、夫が自分のお金で自分に生命保険を掛け、妻を受取人に指定していた場合などですね。
このとき、その保険は故人の掛け金で用意されたものですから、税金の計算をするときだけはこの生命保険金を故人の財産とみなし、受取人は故人の財産を相続したとみなします。
ですから、その生命保険金にかかるのは相続税となります。

ちなみに、受取人が内縁の妻になるなど、法定相続人ではない個人を指定している場合でも、これは変わりません。
その場合は遺贈といって、遺言書などで特定の個人に遺産を譲るのと同じ行為をしたとみなします。
遺贈もやはり相続の一種で、かかる税金は相続税です。
その生命保険が故人のお金で自身にかけたものである以上、その保険金には相続税がかかるのだと覚えておいてください。

コレが所得税となるのは、故人にかかっていた生命保険の掛け金を、故人以外の誰かが出し、そして受取人もそのお金を出した方に指定されている場合です。
たとえば、夫にかける生命保険のお金を妻が出し、受取人も妻となっている場合ですね。
このときに受け取れる生命保険金は、妻が自ら用意した財産を自分で受け取ったとみなされるため、そのお金は仕事で得た収入と似たような扱いとなり、かかる税金は所得税となるんです。

これが贈与税となる場合もあります。
これは故人の生命保険へのお金を、故人以外の誰かが出し、さらに受取人も別の人物になっている場合です。
たとえば、夫の生命保険へのお金を妻が出し、受取人を子供にしている場合などですね。
このときその保険金は、故人が用意した財産ではないため、相続税にはなりません。
そして受取人が自ら用意した財産でもないため、所得税でもありません。
故人でも自分でもない第三者が用意した財産を受け取ったため、贈与を受けたとの扱いになり、贈与税の対象になるわけです。

このように、生命保険金を請求し、受取人がそれを受け取るところまでは単純なのですが、それを受け取った後、そのお金にかかる税金は単純ではありません。
仕組みをよく確認しておきたいですね。
かかる税金が違えば計算方法も変わります。
同じ金額を受け取っても税額が変わる場合もあります。
せっかくの生命保険金ですので、請求したあとにどの税金がかかるのか、その流れもしっかり確認しておくといいですよ。